2016.04.04 Mon
JARI高速周回路でのテストに思う。
※画像出展:TRICKSTAR RACING 様
もともとバンクを走る予定はありませんでしたが、既に1500m直線路での最高速度は240km/hを記録しており、その車重故、制動距離を考えると更なるスピードアップにはコースの距離が足りません。
他にもいろいろな案を今も試行錯誤しておられますが、現在の状況で言えば、全周5500mの高速周回路を使っての最高速テストが、国内では唯一の選択肢なのかもしれません。
ただ、バンクを走る、という経験が当方は一度もありませんし、そもそもボンネビルに的を絞って設計された電気バイクで本当に周回路を走れるのかどうかは、当方も、モビテックさんにも分からないというのが本音だと思います。
JARIの資料によるところですと曲線部高速車線設計速度は190km/h、とされています。
最大角度45°のバンク内では頭上からのGが掛かると思われますので、車重のあるEV-01で何処までフロントサスが沈み込むのか分かりません。ホイールベースが長く、リアがリジットになっているEV-01は直進安定性に長けているのかもしれないし、そうではないのかもしれないし、、アタマの中で想像しているだけですので実際のところは走ってみないと何も分かりません。
当日、まずはコースの慣れるという意味もあり、CBR600RRレース車両でテスト走行を行います(こちらの車両はChargeM/Cさんのサーキット走行練習車両で、実際に西浦サーキットで実走テストして頂いたうえで車両をお借り致します)。
走る、曲がる、止まるの全てにおいて安定した国産スーパースポーツで走ってみた上での可不可の判断になるかと思います。
しかし、まさかEV-01でバンクを走るとは夢にも思っていなかったので不安や恐怖感が無い、と言えば嘘になりますし、何かあれば大事に至る事は安易に想像ができます。しかし、走り切って周回路を克服したい、という気持ちが強くある事もまた事実です。
横風が吹き、滑る路面のボンネビルと同等か、それ以上の挑戦になるのかもしれません。
今月28日からの城里テストは、EV-01プロジェクト、これまでの集大成になると思います。
後悔無く走り切れるよう、今から体調を整えていきたいと思います。
《JARI高速周回路概要》
周長:5,500m×幅12 m
直線長:1,112m×2
曲線長:1638m×2
円曲線部半径:400m
曲線部高速車線設計速度:190km/h
円曲線部最大角度:45.2°
直線部勾配:1%片勾配
設計輪荷重:8ton
安全帯幅員
直線部:10m
円曲線部:18m
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