2016.02.20 Sat
T-man 98" TC-FXR トップエンド組立。
アルマイトに出していた部品が届きました。全てゴールドのカラーアルマイトですが、ブラストした鋳造モノは艶消しになり、削り出しのものは艶有りとなっています。鋳造モノでも艶有りに出来るのですが、摩耗が激しいので精度の必要な箇所では厳しいです。

電スロ用とワイヤー引き用のハイフローインジェクターです。電スロ用はかなり大きな容量のものまでラインナップされています。

S&S製のキャスト純正リプレイス・ピストンです。S&Sの鍛造ピストンはイロイロあって今当店ではほとんど使いませんが、こちらの鋳造ピストンはコストパフォーマンスが高くてお勧めです。

ロイヤルパープルHPS10W-40、取り扱い開始致しました。主に国産4発の方々にお勧めです。

さて、作業です。
まずは各ピストンリングのエンドギャップを算出します。ボアサイズとエンジンの仕様、目的を加味したギャップとします。非常に地味ですがシリンダー~ピストンクリアランスに次いで大事です。



ピストン単体でも5gも重さが違っています。今時のピストンでは稀です。


強度的に問題ない部分を削ります。当然ピストン自体の形状で個々に削る場所は変わります。今回ピストンピン内部を削る事はパスしました。


実際強度を保ったまま5gピストンを削るのは至難の業です。重量合わせに拘り過ぎて壊れてたら本末転倒ですので、妥協出来るパーセンテージまでを削る事にしました。削り跡は応力の集中を避ける為、出来るだけスムーズに磨いておきます。

あー磨く、と言えば、これは余談ですが、、、燃焼室をこれでもかと磨いて鏡面にしている方々を良く見かけます。素手でポートの角度自体を変更してしまうような形状変更であれば鏡面も仕方ないですし意味はあるのですが、今時のフローベンチで算出したポートのボールエンドミル跡を磨き倒しても意味は無いと思っています(個人的には逆にフローを悪くしていると思います)。自己満足のマスターベーションなら構いませんが。。

下準備完了。


シリンダーをセットします。ここ最近の国産車のように細~いオイルリングのピストンはスコッと一発で入る事が多いのですが、入らないと一撃でオイルリングが曲がる事があります。慣れていなければ爪で少しずつ入れても良いかと思います。



シリンダーセットまで完了。ヘッドは装着するキャブレターとの兼ね合いがあるので本日のところは組みません。

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