2015.12.23 Wed
'85y FXSB 腰上ガスケット交換。

特徴的なのはこのヘッドボルト。通常のエボのヘッドボルトが雌ネジなのに対して初期エボは雄ネジになっています。

シリンダースタッドも特殊ですのでケース側からスタッドが抜けてしまうとヘッドが外せません。故にシリンダーヘッドボルト穴径すら違います。

トップエンドは何処かのタイミングで一度やり直ししてありました。しかし、ロックタイトが何処にも塗っていなかったようでほぼ全てのボルトのトルクが弱かったです。規定トルクで締めてあったとしても振動で緩んでしまいます。特にリアシリンダーのカムサイドのエキゾースト側ヘッドボルトは手で回るほど緩んでいましたから、この結果です。

JAMESのファイヤーリング入りのブルーだと思います。因みに当店ではショベル、エボ共に使用する事はありません。





バルブリセス無しの純正フラットトップ・ピストン。#4。

クランクケースのシリンダーデッキをクリーニングします。ケース内部にガスケットカスが入らないよう養生し、同時にタペットブロック周辺も綺麗にしておきます。この年代のタペットブロックはショベル同様に鋳鉄製。

シリンダースタッドはカム側が軽く回ってしまった為外しました。ライトサイドのスタッドは硬く締まっていた為無理に外す事はしません。



ピストン_シリンダークリアランスを計測します。シリンダーにはクロスハッチが残っていましたし、ピストンの首振りも皆無だった為そう悪くはないと思っていましたが、予想通り規定値内でした。そのまま流用できます。

クリーニング、計測、調整を行ったパーツを組み直しします。特殊な形状のシリンダースタッドは組み難い事この上無し。理由は組んでみれば判ります。


ヘッドは若干のオイル下がりこそ見られますが、前回車検時に乗ってみた時も特に問題は感じなかった為、今回はノータッチ。クリーニングのみ行いました。


頑張ったつもりでしたが、、今日はここまで。明日には完成させたいですね。

オマケの画像はこちら↓
49φフロントフォークとなったTC96 FXDL/FXDBに、H−D純正デタッチャブル・Fフェアリング(通称:ホタテカウル)を装着する為のマウンティングキットが入荷しました。限定5セット、当店WEB SHOPよりご購入頂けます。

ずっと探していたショベルFXS用の純正アッパーブレーキホース。ようやく見つけました。

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