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EV-01 飛騨テスト走行インプレッション〜その弐。

飛騨テスト走行インプレッション、午後の部スタートです。

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【2本目】
飛騨エアパークさん側にご用意して頂いた暖房の効いた部屋でスタッフ全員で簡単な昼食。特に飲食施設も無いのでコンビニで購入してきたインスタントカップ麺などを食べながら、午前中の車体について簡単に議論します。

身体が走っていたフィーリングを忘れてしまわないうちに車体をセットアップして頂き2本目の走行に備えます。前記したようにフロントを30mmアップし、スロットルフィールを前回テスト時の状態に戻して頂きました。

いつものフィーリングに戻ったスロットルは急にスタートする感じは否めませんが、体が慣れてきた事もありますし、車体が動き出して直ぐに速度が上がる為、車体が安定するのが早いというメリットがあります。左右方向への揺らぎは一本目に比べると更に安定しており。復路では120km/h以上出せていたので安定感は増したと言えます。

【3本目】
ここまでの2往復でネック位置を上げる事が車体安定性を向上させる方向に向いている、という事は分かったのですが、最後に故意にスレーブ側のモーターをOFFとして、車体右側のモーター単体で走らせるというテストを行う事にします。モーターをOFFにする以外の車体セットアップは2本目と同様となります。

去年城里テストコースで行ったテストの際、コネクター配線ミスで1モーターでのみの走行だったのは以前に記載したとおり。1500mの直線距離を使って200km/h近いスピードこそ出ましたが、余りのパワーの無さに落胆したのを覚えています。

ただ、シングルモーター時はフルパワーのツインモーター時と明らかに異なる乗り味で、左右に揺れるような挙動は無かった事も確かです。フルパワーとなってからは全てのフィールが異なる為、気のせいかもしれない、とも一時は考えましたが、いま考えてもみても明らかに乗り易かったと感じます。
そこで今回、シングルモーターでの走行を、この機会に試しておこうという事になりました。

シングルモーターでは目標とする350-380km/hという目標平均速度にはとてもじゃないけど届かないですし、何より車体側にもネガティヴな影響を与える事も考えらるという事でしたので反対する意見もありました。当方も当初目標速度に届かないセッティングで走らせても意味が無いのでは?と考えました。しかし結果は驚くべきものでした。

まずはスタートですが、パワーが半分近く?になっている為、スタート時のパワーが無く、出だしの感覚が全く異なり戸惑います。しかし走り出さないとどうにもなりませんから、カウルのスクリーンから前方を注視したまま思い切ってスロットルを開けます。
左に傾いたまま発進したのを感じましたが、早めにステップに足を乗せ、右足に力を入れて車体を真っ直ぐな状態に立て直します。数秒の出来事だと思いますが、EV-01は傾いたまま走ってしまうので瞬間的に補正が出来ないと簡単に転倒に繋がります。

車体を立て直してからは、このコース長ではフルパワー時には開けられないような開度でスロットルを開けるのですが、加速はマイルドで、速度の上がり方は遅いのですが、乗り易く感じます。何よりあれだけ安定しなかった車体が安定しており、左右への揺らぎはほぼ感じません。

いつものEV-01はオートバイとは”似て非なるもの”でしかありませんでしたが、今回は非常にオートバイらしい挙動です。
ゴールした瞬間に、これは良い!と思えるフィーリングで思わず声を上げてしまった程です。こうなればもう一度試してみたいですから復路ではコース中央に書かれたセンターラインの破線をパイロンに例えて左右にローリングしながらS字に蛇行して走りましたが、初めて自在にバンクさせながら走る事ができました。これまで不可能であった片手でのライディングも瞬間的ではありますが、可能でした。

結果、左右で同期を行っているモーターの何か、の作用によって左右方向への揺らぎが発生している可能性が高くなりました。とてもハードルの高い事案となってしまったのは確かですが、これまでで最も走行に支障を来してたであろう要因にかなりの確率で近づく事が出来た事は本当に嬉しい限りです。

モビテックさんにとっては頭を悩ませる案件が増えたのかもしれませんが、それでも皆んなそれ相応に得るものがあったのではないかと思いますし、何より車両を壊す事無く、次のハードルに向け一歩前進出来た事に貢献できた喜びはライダー冥利に尽きるかと思います。

これはちょっと余談にはなりますが、同日現地にて2016年のEV-01開発支援+ライダー契約を正式に交わさせて頂きました。

技術的にどう対応していくのかは今後の課題になりますが、ともあれ来年に向け、更に前進したのではないかと思っております。モビテックさんには技術力でこの難問を解決して頂き、目標設定値に届くような車両に改良すべく、今後もご協力をさせて頂きたいと思います。


次回テスト走行は来年2月。城里テストコースでのリベンジです。


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