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EV-01 飛騨テスト走行インプレッション〜その壱。

一昨日の飛騨エアパークでのテスト走行インプレッションです。

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前回11月4日に行われた”EV-01フルパワー 実走評価”から約一ヶ月。
前回課題となった車体のディメンションやブレーキの強化、そして回生ブレーキ(レシプロエンジンで言うところの所謂エンジンブレーキ)の採用などを検証する為、年内にどうしても実走確認しておきたかった事を今回のテストで評価したいと思います。


12月に入って初冠雪を記録していた高山市。まずはともあれ天候が悪ければどうにもならなかった訳ですが、前日入りした8日から高山は雲ひとつ無い好天が続きました。テスト走行当日は最低気温マイナス7度という寒い朝でしたが、コースの路面凍結はありませんでしたので課題となる検証箇所はクリアできそうな感じです。

ともあれ各課題を手際良くこなしていくのはモビテックさんの手腕と、当方がタイミング良く車両を走らせていく事に尽きます。特に作業する事も無くレーシングスーツを着たままスタンバイするだけの当方は、身体を冷やさないようにし、意識を走りに集中する事に努めました。

路面温度が低かった為朝9時から前後のタイヤウォーマーをセットしましたが、11時になった時点でもタイヤ温度は60度。ウォーマーの設定温度は80度との事でしたが、この時点でも気温はマイナスのままでしたので一向に上がりません。今回は速度を出す必要もありませんでしたので、このまま一本目の走行を行う事にします。

【1本目】
前回テスト時と変わったのはまずスロットルレスポンス。アクセル開度に応じてリニアにパワーが上がる前回に比べ、初期の出力特性をなだらかなカーブに設定して頂きました。EV-01にはクラッチというものがありませんから、スロットルを開けるといきなり飛び出します。エンジン音も皆無ですから突然ドカン!と加速する感じで、数回乗らないとなかなか慣れる事がありません。よってテスト当日の一本目は何度乗っても正直手が震える程緊張する訳ですが(笑)、今回は逆に極初期の加速が遅すぎて車体がより安定せず、スロットルに関しては前回のセッティングの方が”慣れれば”走らせ易いと感じました。

続いて車体ディメンション。ネックのヘッドパイプ位置が下過ぎて車体重心位置がオカシイのではないか、という疑問があった為、まずは簡易的に車体の姿勢を変えました。フロントフォークはスクーデリアオクムラさんで30mm延長して頂きフロントエンドをフォークの突き出し量によって車高を上げられるようリセッティング。リアは車体側に施した車高調整システムで25mmローダウン。まず一本目はフロントの車高は前回そのままに、リアの車高だけを下げて走ります。

跨っただけでその効果が出ているのがハッキリと分かるほどリアの車高ダウンが効いてます。跨った感じはこれまで最も車体が重く感じられた程です。
ただ、その重くなった分走行中の左右方向への揺らぎは少なくなっており、乗り易さは実感できました。しかしストップ&ゴー時の車体制御は以前にも増して困難になりました。

Fブレーキは前回はハヤブサ純正のマスター+純正キャリパーという組み合わせでしたが、回生ブレーキがゼロだった事もあり、ブレーキに頼らなければならないにも関わらずブレーキはONかOFFしか反応せず、いきなりロックしたりで微妙なブレーキコントロールが不可能でした。

今回はマスターシリンダーをゲイルスピード製ラジアルマスター(19φ)に交換してあった為、そのピストンサイズ故若干ピーキーな特性になってはいましたが、個人的に少しの入力でガッツリと効くブレーキが好みですから、ここは当方の好みにピッタリとマッチしており、速度も低かったのですが、フィーリングは良かったです。

最後に回生ブレーキ。回生を入れ過ぎるとスロットルオフでバックします、と聞いてましたが、事前にブルズアイさんで行ったダイノマシン上での回生ブレーキセッティングはなかなか調子が良く、前回のスロットルオフでも全く減速しないという恐怖はありませんでした。

一本目を往復した感じでは回生ブレーキOK、FブレーキOK、車体のディメンションは良い方向に向いている、という印象。スロットルレスポンスに関しては非常に乗り難かったので元の状態に戻す事にします。ただ、未だ走行中は左右にユラユラと車体が揺れる為、上半身を起こして車体から体を浮かせていないと(重心位置を故意に上げていないと)安定していない感じです。

走っている最中も出来るだけ車体からの情報を引き出す為、ブレーキを強く握ったり左右に車体を揺らしてみたり。スロットルもON/OFFを繰り返し回生ブレーキのフィールを試します。たった800mの距離で如何にテスト出来るかがテスター兼ライダーの真価が問われる部分ですし、自分自身が感じた事を直ぐにスタッフさんらに言葉で伝えられるよう、常にアタマを整理しながら走らせなければなりません。
メーカーのテストライダーやプロのレーサーという職業はつくづく大変な仕事だと思います。

ここで一旦昼食を入れ、今度はFフォークを30ミリ押し出して、トップブリッジからの突き出し量をゼロとし、更なるフロントアップ仕様でテストします。


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