2015.06.17 Wed
'80y FXB カム回りの点検とタペット交換。

カムシールはまだまだ元気です。カムカバー内部はドライな状態が保持されています。

カムカバーを外しカムご開帳。組み上げてから一度もカムカバーを開けていないので、6~7年ぶりでしょうか。
これまでスターターのトラブルや点火の不調などはありましたが、基本エンジンには一切トラブルは無し。現状オイルポンプカバーから少しオイルリークしていますが、エンジン本体からのリークは皆無。

純正のカムです。虫食いも一切無く、とても綺麗。唯一インナーカムベアリングのアタリがキツかったような跡があります。

タペットのデッキ面やカムカバー当たり面をクリーニング。この時は現在使っているガスケットとは異なるガスケットや液状ガスケットを併用していましたので今回で交換します。

折角なのでタペットをアップグレードします。ずっと個人的に所有していたバルカンE/G製のタペットキットです。ショベルヘッドの分解式タペットユニットからエボのような一体式タペットになるのですが、比較的タペット回りにトラブルが出易いショベルヘッドをエボのような油圧ユニットにアップデートする事はとても有効だと思います。タペット自体がよりオイルを保持出来る構造と大きさですので必ず効果はあると思います。
本当はバルカンやJIMSにある、プッシュロッドの内部をオイルが通る、エボと全く同じタペットシステムにしたかったのですが、現在のレートだと20万円近くするのでとてもじゃないけど手が出ません。このキットもなかなか高価でしたが、円高の時だったのでまだ購入出来ました。
画像左側が純正タペットユニット。右側がバルカンE/G製。タペットブロックがアルミの削り出しになり、かなりハイトがあるものになっている事がお分かりになるかと。プッシュロッドは専用の少し短いものに交換します。

序にインナーカムベアリングも交換。


ガスケットを綺麗に剥がしたらオイルストーンで面出ししておきます。

タペットブロックは寸法公差がタイト過ぎてかなりキツイ箇所があります。タペットホールやタペット自体を磨いてクリアランスを確保します。スル~っとスムーズに動くようになるまで何度も調整を行いました。

組み上げました。最後にプッシュロッドをアジャスト。

タペットブロックのハイトが違うし、タペットブロックのプッシュロッドカバー受け側の形状も違うのでどうなるのかな?なんて思っていましたが、やっぱりそれは加工しろよ、という事みたいです。。

キックで数十回、その後セルスターターで十二分にクランキングを行いました。明日プッシュロッドカバーを加工し車体回りを仕上げます。

もう一台のFXB、'81y用のシリンダーのペイントはもう大丈夫そうです。ピストンリングを調整し、トップエンドを組みたいと思います。

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