2015.06.15 Mon
夏日Ⅱ。

ほぼ一年動かしていなかった、というFXS。ショベルヘッドは適度に動かさないと恐ろしく劣化が進みます。まず真っ先に逝ってしまうブレーキ回りは、案の定酷い状態です。ブレーキマスターにしてもキャリパーにしても、ショベルは構造上気密性が低いので、乗っても乗らなくても、定期的なメンテナンスが必要です。車検毎、ではまず駄目です。
フルードは空気中の水分を吸って真っ黄色、ガスケットは破れてます。これは左側のキャリパーが固着していたので内部の負圧で吸い込まれてしまい穴が空いてしまった感じです。

トドメはこれ。フロント右側のブレーキローターが割れています。オーナーさんはとりあえずエンジンが掛かった為高速で当店まで自走してきましたが、危ないトコロでした。

そうこうしていると運送会社のトラックがやってきて、エンジンが届きました。ドライバーの方と二人で下ろしたのですが、大変でした。

そして、久しぶりにビンテージの工具箱を仕入れてみました。60~70年代のMACトップチェストです。鍵付き、使用するにあたって問題はありません。こちらは格安”FOR SALE”、早い者勝ちです。



エンジンと工具箱を店に引きずり入れました。

JIMS 131エンジン。TC96マウントケースです。

とりあえずエンジンは一人ではどうにも出来ませんので、FXSの作業を再開。

ブレーキマスターはオイルストーンで面出しをします。ショベルでは必ず行わないとフルードが漏れます。


左側のキャリパーは最初固着して動きが渋かったのですが、なんとか動くようになりました。O/Hするレベルでは無いので(勿論O/Hするに越した事は無いのですがなにせ予算がありますので、、)ここはフルードを流しっ放しにして綺麗になるまで洗浄。

そしてお次もお約束のマスター側ピストンの動きが悪い。劣化したフルードカスが引っ掛かり、動きを阻害しています。もう本当にショベルの純正ブレーキはイライラします。構造がボロいし精度が悪過ぎる!笑
チョッパーの方が社外のブレーキシステムに交換してしまうのも、頷けます。

リカバリー終了。スッキリ。

明日フロントのブレーキローターが届くのでそれに交換したらフロントエンドはOKです。

夜になってから、このJIMSエンジンのオーナー、M川さんが来てくれたので二人で梱包を解き、工具箱の上に鎮座させました。

左側がエボマウントケース+T-manヘッドに改造したJIMS131改、で、右側が今回届いたTC96マウント、つまり6速T/Mケース用JIMS131エンジンです。どちらもM川さん所有のエンジン!ホンモノのキチガイですね。笑
因みに真中に立っているのは手曲げのFXR用アルミスイングアームです。こちらもTC131"インジェクションFXRで使うパーツですが、既に3年余り、全くプロジェクトがスタートする気配はありません・・・・


※明日は車検+登録業務の為夕方まで留守になります。ご了承下さい。
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