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EV-01 Test Report in Shirosato #01.

今回城里で行ったEV-01の搭乗レポートを忘れないうちに記載しておきたいと思います。

P6126500のコピー


2015年6月12日(金):茨城県城里町にある城里テストコースでEV-01の初走行試験が行われました。
現地は明け方から降り始めた雨によりコースコンディションは生憎のウェット。雨が降ったり止んだりという天気でした。

AM8:00よりコースの使用は可能でしたが、雨が小雨になるまでコースに併設された作業スペースにて車体周りのチェックとプログラムの確認。当方は、とにかく初走行という事で、まずは最も乗り易いポジションにする為、実際のレーシングポジションに比べると緩やかな位置にステップとハンドルの角度を調整。同時にコクピットにセットされたモニター端末とLEDインジケーターについて簡単な説明をモビテックさんから受けました。

ハンドコントールについて簡単に説明すると、右手は電子制御式のスロットル、そしてリアブレーキをコントロールするブレーキマスター、それにピンゲル製のキルスイッチ。ここは当方の2000APS-PGとなんら変更はありません。しかし、今回は1500mという距離の限られたテストコースでの制動が求められる為、フロントブレーキにはハヤブサ純正の320φローターを2枚+同じくハヤブサ用の6ポッドキャリパーを2個セットして、それを右側のブレーキマスターでコントロール出来るようにしてあります。
左側のハンドルスイッチには電源ON/OFF、走行モード切替、スロー走行用のスイッチ、オイルクーラークーリング用の電動ファンON/OFFなどが国産汎用スイッチボックスに配置されています。当然クラッチはありませんが、今回はリアブレーキマスターを仮付けしてます。

今回ベンチテスト時にフロントサスのセッティングが車重に対して足りていないような挙動が見て感じられた為、テスト走行前に急遽スクーデリアオクムラさんにてリセッティングを行って頂きました。しかし実走行は今回が初めてですのでサスセッティングはとても悩みます。
リアリジットのレース車両ではフロントのセットアップが肝心要です。とはいえ完全ウェットの路面で足を最初から固めてしまうとフロントタイヤは簡単に滑ってしまいますし、そのうえタイヤは新品の未使用状態です。1500mの距離でいったいどれ位の速度が出せるのか見当も付きません。そこで、とりあえずまずはタイヤへの負荷を少なくする為にも、プリロードは最弱でスタートし、軽く挙動を見てみる事にしました。

小雨を見計らって車両をコースイン。初めて自分だけで車両を押してみましたが、まぁ重い(笑)。車体が低いので現行FLH程の威圧感はありませんが、実際の車両重量は400kgを超えています。直ぐにモビテックさんに方向転換はお任せし、スタート位置にセットして車両に跨ります。
長くて大柄な車体ですが、足付き性は申し分なく、両足のカカトがべったり地面に付きます。

電源が入っていても車体は無音ですのでインジケーターだけがスタート出来る事を知る唯一の方法です。レシプロ車両であればクラッチがあるので徐々にミートする、という事も出来ますが、なにせクラッチはありませんので巨大なスクーターに乗っている感覚でしょうか。

フロントブレーキをかけたまま少しずつスロットルを開け、車両が動きだす瞬間のアクセル開度と初期のトルクの出方をチェック。同時にブレーキを少しだけ放して数センチ車体を動かし、ブレーキの効き具合もチェックします。
この時、モビテックの方々は勿論の事、今回開発に携わった企業の面々が大勢いらっしゃいましたので、正直スタートでボテっと転けないかと本当に緊張しました。笑

ブレーキを解放しスロットルを絞り込んでいくと車体は少し左右にユラユラする感じでスタート。車体が重いので極低速は相当に怖い為スロットルを開けるのですが、車体が傾いていると傾いたまま加速します。

これは当初から予想していましたが、レシプロエンジンと違いクランクのような回転してジャイロ効果を発生する構造体がそもそも無い為、普通オートバイはスロットルを開けると自立してくるものですが、この電動バイクではそれがありません。ですので腕と内腿で車体を抑えて真っ直ぐな状態に自分でコントロールする必要があります。

速度がのってくると徐々に直進性は高まり安定しましたので、わざと右や左に蛇行してみて車体の取り回し感を調べてみたり、ブレーキを意図的にかけてフロントフォークの動きをチェック。
この時、相当雨が降っていましたのでフロントタイヤが巻き上げた雨水がアッパーカウル後方からヘルメットの顎の部分に容赦なく巻き上がっていましたが、まぁそれは特別問題なし。実際ボンネビルでも走行中は大量の塩が舞い上がってきますので、慣れています。

程なく1500mを100km/h以下で流し、概ね車体の感じは分かりました。コース幅50mを使ってもUターンは不可能と思える程ハンドル切れ角が無いし、先ほど言いましたようにジャイロ効果が無いので極低速でのUターンは不可能に近い為、ゴールラインで一旦車両を停め、皆んなで車体の向きを変えます。

復路は往路よりも気持ち速度を速めて直進安定性を確認。100km/h+α程度の速度ではフレーム剛性にせよ足回りのセットにせよ、なんら問題はありませんでした。

車体外装に跳ね上がった雨の流れで大まかな空気の流れを確認し、同時に走行データをチェックします。実際のレースでは全ての走行状態が逐一モニタリングされており、そのデータはスマートフォンのようなメーター端末に保存されてます。よって走行後プログラムを見直し変更する事も可能という事ですが、今回は簡易のシステムを使ってモニタリングしているようでした。※その辺りはモビテックさんの仕事ですので当方はあまり詳しく分かってません。

天候の様子を見ながら、インターバルを置いて次の走行に備えます。
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