2015.04.29 Wed
TC95 ドラッグレーサー整備 / '00y FXDX。
まずはエンジンオイルが十分温まるまで暖気を行い、エンジンオイルをドレン。予想はしていましたが、恐ろしい色をしたオイルが出てきました。
エボやショベルベースのチューンドエンジンなら分からないでもないですが、ツインカムエンジンでこのオイルの感じは有り得ないです。
鉄粉のスラッジは無いのですが、アルミスラッジが溶けてオイルに混ざっています。各部のアタリが出ていない時期での全開走行ですから無理もありません。
ナラシを行わずいきなりの6400rpmオーバー、エンジンに良い訳がありませんよね。
ま、それでも何も壊れないあたりが流石はツインカムエンジン、といったところでしょうか。

オイルが完全に抜けて、ドレンしたオイルからエアが抜けるまでしばし待ちます。その間に本日届いたメーターブラケットを使ってFXDXにツインメーターを取り付けておきます。


カットされているメインハーネスのせいか電源が入らず。GW中にゆっくりチェックするとします。

去年から使っているクラッチプレートは磨耗していたので新品に交換します。また前回装着出来なかったVPクラッチをインストールします。ドラッグレースでも最高速でも、VPは必ず必要なアイテムです。


エンジンオイルは前回同様ロイヤルパープルですが、よりフリクションの小さいXPRに変更。


この車両最大の弱点はエンジンオイルの量。外観重視で作られている為最小限のオイル量しかオイルタンクに入りません。ストリートならこれでも何とかなりますが、レースだと、やはり絶対的なオイルの量が足りず、常に油温を気にしていないといけません。
その為熱に強く油膜保持の強いオイルのチョイスは絶対条件で、個人的な経験値から全てを満たすオイルはロイヤルパープルしかないと思います。ボンネビルではずっとロイヤルを使っていますが、一度もトラブル知らずです。

少し時間を置いて落ち着いた頃のドレンしたエンジンオイルです。比較的綺麗でしっかり紫色が残っていますね。オイル性能の良さに加え、ピストンやバルブに施したコーティングにより、ナラシ無しの過酷な状況でもエンジンが最悪ブローする事なく、比較的安定しているのではないかと思います。

※明日はEVバイクフレーム仮溶接立会いの為、終日留守となります。
明後日1日より4日までは通常営業となりますので宜しくお願い致します。
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