2015.03.26 Thu
'92y TC96-FXRS-SP 整備。
お住いの地域が近ければ、なるべくこうした対応をしたいと思っています。
というのも、完成した車両のフィーリングは実際乗って頂く事が最も手っ取り早いですし、オーナーさんに乗って頂く事で個々の乗り手さん特有の癖が出る為、例えばボルトの緩みであったりオイルのリークの有無といったマイナートラブルを未然に発見する事に繋がります。

まずは操作が軽くなり過ぎたクラッチのダイヤフラムスプリングをリベラ・プリモ純正のブラックに交換します。TC96の場合、アウタープライマリーカバーを外さないと外す事が出来ません。

製作した貫通ミッドステップ辺りから若干のオイルリークがありました。ジュラコンスリーブのところでは無いようですのでアウタープライマリーにネジ止めされたアウターボス側ではないかと思います。


スプリングの交換を行いクラッチを調整。

パーツの洗浄。

TC96の1次ドライブにプリモのクラッチパックを組んでVPを取り付けした場合、VPのウエイトがアウタープライマリーのダービー部分に干渉します。純正クラッチパック用であれば小さなウエイトが2個づつ装着されているので無加工で装着出来るのですが。
プライマリーオイルにアルミのスラッジが溶けて灰色になってしまっていた為、ダービーホール部分を更に逃がし加工を行います。

前後しますが、貫通ミッドステップのネジ止めボス内部には、オイル漏れ対策としてOリングが仕込んであります。これを内側のシャフトボスと外側からのジュラコンカラーのリップ部分で挟み込み、更にオイル漏れ対策を行ってあります。

漏れたのはボス内側のネジ山部分だと思われますのでここは液状ガスケットの力を借ります。二度と外さない部分ですのでたっぷり塗っておきました。

液状ガスケットを使ったので一晩放っておいて硬化させ、明日プライマリーカバーを組みます。

後は今回の車両製作時に行っていなかった車検整備をざっと行いました。




どうでも良い事ですが、当店が使うグリスは使用箇所で多岐に及びます。こちらはオメガのものを使っています。大変高価ですが、性能はピカイチ。

ほぼほぼ整備が完了。今週末納車させて頂きます。

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