2015.01.09 Fri
'80y FXB S&S ツースロート・キャブレター復活。

しかし、お客さんに伺ったところ、ここ最近国内でツースロート用のジェットを製作している方がみえるというハナシ。調べてみるとエアジェット、インターミディ共に数サイズあるようなので、これは一度試しておくべきだと思い交換してみました。
昨日の2次エアーの一件もあったので、序です。
まずは今まで使ってきたEキャブを外します。



エンジンを組んでから7年、フロントのインテークポートは綺麗なままです。リアは流石に熱的に厳しいので若干のオイル下がりが見られました。白煙を吹く程では無いので、もうしばらくこのまま乗ります。

この年式はOリングタイプのインマニ。やはりリアバンクから2次エアーを吸っていました。

ツースロート専用のインマニに交換します。幅があるのでインマニのバンドがなかなか上手く入らず、Oリングタイプだとバラバラっと落ちるのでイライラします。笑
左右から二人で作業すれば何て事は無いのですが、一人で作業する場合は画像の用に前後のプッシュロッドカバーを使ってタイラップで保持すれば、一人でも簡単に作業出来ます。後期のバンドタイプならこんな事をする必要は無いと思いますが。


キャブレター本体は部品取りを含め3個所有しています。以前新品デッドストックを所有しておりましたが、お客さんに譲ってしまいました。今現在ちょっと欲しいかも、というお客さんがみえるので、今回は一番オンボロな部品取り用のものを復活させます。ガスケット類もカチカチのままです。爆

手前の特殊な長いジェットがインターミディ、その奥中央がエアージェットとなります。メインジェットはEキャブと同じものが使えます。今回別のサイズのインターミディとエアージェットを注文してありますが、今日のところは以前走らせていたままのセッティングにしてみます。

こちらはメインジェット。ツースロートは各口径が小さいので、Eキャブに比べるとかなり絞る事になります。

加速ポンプの内部アーム部分や加速ポンプの弁をチェックしておきます。独立式のインテークとはいえ、フロートボウルは1室ですので本来ドレンボルトは1個でも十分なのですが、フロートボウルを外さずに前後のメインジェットを交換出来るよう、2箇所あります。

ブレーキクリーナーやキャブクリーナーを使ってキャブボディやジェットをクリーニング。その後フロートボウルにお湯を入れてチェックバルブがキチンと作動するか、また加速ポンプの動作や燃料の"噴射具合"をボウル単体時にも確認しておきます。

キャブレターを組み上げてインマニにセット。インマニとキャブレターの間にセットする樹脂製のインシュレーターはお客さんに譲ってしまい欠品。今では超貴重な5ガロン用のS&S純正スペーサーアダプターは所有していますが、キャブが外に張り出すので今回はパス。キャブレターのパーコレーションを避ける意味でも、エンジン→インマニの熱をキャブボディ側に遮断する意味合いもあるインシュレーターは、本当は装着した方が良いと思います。


画像はありませんが、S&S製のスロットルケーブルを使っても、そのままでは使えません。若干加工して使用しています。
特徴的なツースロート用のエアクリーナーカバーですが、新品デッドストックを使うのは勿体ないし、そちらは売り物なので今回はこれで。以前黒でパウダーコートしてしまいました。。

カバーはポリッシュのものを流用。キャブサポートは以前同様、フロントのロッカーからステーを伸ばしています。

まーとりあえず、こんな感じですかね。

※近日中にS&Sツースロート・キャブレターのフルキット(キャブレター本体、エアクリーナー、Oリングタイプインテークマニホールド、延長スペーサー、ガスケット)が入荷します!フルオーバーホール済みでジェットも全て付属しています。限定1セット。
程度の良いものは年々少なくなっており、価格が急騰しているのでこのチャンスに是非。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
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