2014.12.15 Mon
寒い日曜日。

作業の方は'89y FXR/'97y FLSTSのシリンダー、ピストンクリアランスを計測。まずこちらはFXR。

クロスハッチは無くなっており、画像のような不均等なアタリになっています。シリンダー上部にも3重に付いたリング状の深い傷が入ってしまっています。

ピストンスカート部分に深い縦傷こそありませんが、ピストンの左右方向にオイルが抜けて焼け、茶色く変色しています。

とりあえず計測。現在までのピストン-シリンダークリアランスを計測すると前後方向は6/100〜7/100程度ですが、左右方向が有りえない位オーバー。試しにピストンを入れてみると左右にカタカタと揺する事が出来る程変磨耗しています。大袈裟に言えば、シリンダースリーブ内部が左右方向の小判形になっているという事です。
ピストンサイドのオイル抜けや、シリンダー上部のリング状傷も、これで納得できます。
仮に2サイズオーバーのピストンを組んでボーリングしたとしても、刃物が当たらない部分が出てしまうというNGレベルです。シリンダー外観の程度を考えても、スリーブを入れ替えるまでも無いのでこれは破棄するしかありません。ここは社外新品シリンダーを手配してホーニングし、STDサイズに合わせたいと思います。

こちらのFLSTSのシリンダーとピストンは既にオーバーサイズが入れられていた為、こちらもシリンダーを入れ替えてSTDに戻します。お客さんにお返しする為、どちらの車両のシリンダーも梱包して保管しておきました。

他にも他車種のパーツを洗浄したり、計測したりで本日は終了です。

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| | 2014/12/15 21:57 | | ≫ EDIT