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MARUMASU Motorcycle Lounge

2006 - 2023 Specializes in Harley-Davidson / Japanese Classics Maintenance & Speed Pro Shop " The Spirit of Bonneville Salt Flats" Land Speed Racing. / 2010/2011 FIM World Speed Record : 2011/2014 AMA National Champion : 2017 Fastest EV Motorcycle in Colorado Mile Race.

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TC-FXR'S。

今まで当店で製作した7台のTCーFXRです。

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トップ画像のFXRPは当店で最初に製作させて頂いたTC88を搭載したFXR(後にDELKRON TC95cu"に改造)です。H−D純正ニューエンジンを、当時はマウントプレートを使っての搭載しか方法が無かった為、とても苦労して搭載した事を今でも思い出します。

その後S&Sから”TCエボマウントケース”なる便利なクランクケースが発売となり、比較的安易にFXRのツインカム化が行えるようになった事は皆様のご存知のとおりです。

当方のボンネビルレーサーFXLRもこのケースを使ってコンバートしておりますし、お客さんの車両でも数台造らせて頂いています。エンジンケースが高価なのがちょっとネックですが、フレーム、ステップ回り無加工、FXRのパーツが最も多く流用出来る事からTC-FXRを製作する上では最もお手軽だと言えます。

こちらはお馴染み当店FXLR。エーデルブロックRPMヘッド搭載のTC95。現在FOR SALE中

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こちらは去年製作させて頂いたTC95 FXRS-SP。エンジン外観は艶有りの黒にしています。

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この車両では当レーサーと同じRPMヘッドを使っていますが、燃焼室容量変更+S&Sピストンを使ってのTC100となっています。ボア×ストロークが4.00×4.00のスクエアエンジンで、高回転まで一気に回ります。エンジン外観はTC88 FXDXのような雰囲気にしようと、ほぼリンクルブラックのパウダーコートで製作。

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ヘッドのシルバーがアクセントになっています。エボマウントケースを使ったTC−FXRのひとつの完成形だと思います。個人的には纏まりがあって好きですねぇこんな雰囲気。

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今年造らせて頂いたTC88 FXRT。この車両ではTC88エンジンにFLH用のTC88トランス、つまりはツインカム用の5速T/Mを搭載して製作しました。ベース車両の年式が1984yだったという事に加え、FXRTでしたのでイレギュラーな作業満載でとても苦労した一台です。TC88T/Mを使う事でストックのオイルタンクが外せる為、非常にすっきりした印象になります。フレームやステップ回りは要加工となります。

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そしてここ最近のお客さんのブームとしてはTC96+6速トランスを組み合わせるというパターンが人気です。フレーム加工は勿論の事、シフターの加工やリアブレーキの位置変更など加工する箇所は多いのですが、オイルラインが全てケースインされているので非常にすっきりした印象です。また1次ドライブも全てTC96を使いますので用意するパーツが最も多いのがこのTC96コンバートです。

こちらがTC96+6速トランスを搭載したFXR。完全ストックのエンジンを搭載していますが、FXRは軽いのでなかなかどうして速いです。カムテンショナーが元々油圧ですのでこちらもトラブルフリーで良いですね。

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新車のようなFXRを造ろう、という事でスタートしたこのプロジェクト。それ故ホイールは高年式XLのものを流用し、スイングアームもTC用、リアブレーキはTC96の純正ブレンボ、2次ドライブはTC96ソフテイルのリアベルトプーリーを加工して流用し、現行の細いドライブベルトを使えるように改造してあります。非常に地味ですが徹底的に拘って製作した一台です。あまりに自然過ぎて言われなければ分からないところが唯一のネック。笑

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現在、最後の補器類製作に入っているのがこちらの青いFXRS。完成も間近ですかね。ホイールはグライドに交換します。

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この後もちょっと変わった感じのコンバートでTCーFXRを製作するご依頼が入っているのですが、こちらは年が明けてからの仕事となります。

なお、よく電話やメールでのお問い合わせで、いったい幾ら位の予算でFXRにツインカムが搭載出来るのか、という質問を多数頂きます。
これは本当に様々で、例えば全て新品パーツを用意するのか、逆に全て中古パーツで補うのか、中古であれば何れくらいの価格のエンジンやT/Mを用意するかでも、全く製作費が違ってきます。
ですから予め最初にご予算を決めて頂き、その中で最もコストパフォーマンスに優れたチョイスが出来るようパーツの選定から仕様の決定までをアドバイスさせて頂く事が常です。

なるべく安く、というのは誰もが望む事だと思います。

予算内に収まるようこちらも努力をしますが、例えばじゃあ10万円で作ってくれ、なんて言われても絶対に無理ですよね?どんなに安い中古エンジンでも10〜15万円はしますし(TC88の場合。TC96の相場はもっと高価です。)海外から取り寄せれば危険物扱いの船便で送料や通関料、税金を合わせれば10万円弱の金額が必要になります。
当然為替にも影響されますので現在のような円安だと予算も加算されてしまいます。

皆様この先の10年を見据えて、FXRという車両にずっと乗りたくて、ツインカム車両に買い替える事無く、わざわざFXRにツインカムのコンバートを踏み切る訳です。
公認取得まで含めると2桁の金額で納める事は流石に難しいですが、その辺りが標準的な金額であると考えて頂いて結構かと思います。
TCーFXRは軽くて扱い易く、TC-FXDとは明らかに異なる乗り物です。それなりの付加価値は必ず見出せる車両だと思います。

勿論上限はありませんので当店のFXLRのようなものを造れば、、、沢山働かないと駄目ですね。笑
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