2014.11.01 Sat
'08y SE120R FXDBI リアバンクの分解。

それでは分解開始。

修理などで入庫の車両は何故か決まって満タンで入庫される場合が多し。笑 昔ながらの方法でガソリンを抜きます。ガソリンタンクを外さず浮かせたまま作業する方も見えますが、タンクを外してフレームバックボーンや配線を綺麗にしたいですし、何より埃がエンジンに落ちるのが嫌なので当方は必ずガソリンタンクは下ろします。面倒ですケドね。

どんどんバラします。






この車両や当店レーサーに装着しているSEハリケーンヘッドは、インテークがオーバルポートになっています。ですからインマニも専用のものしか使えません。ヘッドのインテーク側とインマニのINフランジの形状から、一度取りつけて締め込んだインマニのOリングは、外す時に必ずこんな風に破れます。これはレーサーでも何度も経験しています。ですのでこれは問題ではありません。

ヘッドを下ろしました。やはりオイルの通路からガスケットを伝って漏れ出たようです。こういった症状の場合、全開でぶっ飛ばしている時では無く、その後、普通にエンジンをスタートさせた瞬間にオイルが通ってしまう場合がほとんどです。それはヘッドやガスケットの温度だったり、外気との温度差だったり、考えられる外的要素は多いので一概に何、とは言い切れません。

当たり前ですが、ヘッドボルトの緩みは無かったです。




シリンダースタッドが緩んだり、ケース側スタッドボルト穴に問題が無いか確認する為、シリンダーも抜きました。クロスハッチは目視出来る程度に残っています。

シリンダースタッドにも緩みは無く、ケースも問題無し。

国産車のようにスカートの短いピストンを使っています。。スカートの逃がし加工部分の上部が少しコーティングが薄くなっています。しかし組んでから2年経っている事を考えれば良好だと判断します。オイルリング上部までしかオイルは通ってませんのでトップリングやセカンドリングはしっかりシゴトしています。しかしこのチタンコートリング、頗る優秀です。


ピストントップに付着したカーボンをとりあえず除去しました。傷を付けるほど無理して削るのも本末転倒ですが、インジェクション車両だけあってカーボンも手強いものは皆無であっさり綺麗に出来てしまいます。

さて、明日は外したパーツやシリンダーヘッドを検証し、徹底的にクリーニングしたいと思います。
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