2014.07.26 Sat
'87y XLH883 / '92y TC96-FXR。
昨日仕上げてあった'13y XL48は本日無事オーナーさんの手に渡り、新たにサンダーマックスのご依頼で'04y FXDLが入れ換わりで入庫です。お二方、暑い中誠に有難う御座いました。

で、本日まずは'87y XLH。トランスミッションの1~3速までが全てマトモに入らず、終始ガラガラと音を立てるという4速T/M車の末期的症状。直すよりも5速エンジンにコンバートする方が堅いので、オーナーさんが某オークションで入手した'98y XL883のエンジンに換装したいと思います。

オーナーさんと二人がかりでエンジンを下ろしました。

こちらが今回コンバートする中古5速エンジンです。

'87yまでなのか'88yまでなのか分かりませんが、'89y以降のXLHとは異なる位置にもともとキックスタンドが付いています。フォワードの位置にキックスタンドがあるエボのXLは、今までこの車両しか知りませんでしたが、後期エボ(というか5速エボですかね)とは明らかに異なる部分です。
エンジンをいざ搭載してみると、このキックスタンドがプライマリーケースに干渉して全く搭載出来ません、、、ガックリ。

まぁ他にも足りないパーツも多数あった為、車体は一旦オーナーさんにお渡しし、キックスタンドの位置の変更やパーツの手配を行って頂き、準備万端整ったところでまた作業を再開したいと思います。とりあえず本日のところはここまでです。

続いてTC96-FXR。

リアブレーキキャリパー側のベアリングシールが剥がれてゴリゴリと異音がします。プラスチック製のベアリングケージも粉砕しており完全にご臨終です。早めに気が付いて頂いて良かったです。

この手のシールドベアリングはティムケンBBに比べると交換するのはなかなか面倒です。炙ったり叩いたりしながら少しづつ外します。この年式のホイールBBは5205RSという厚みのあるタイプですから猶の事抜き取るのに苦労を強いられます。

片方のベアリングが逝くと必ずもう片方のベアリングにも高負荷がかかる為、まず両方駄目になります。案の定左側もゴリゴリでしたのでこちらも交換します。左側は原形を留めていましたのでヒートガンで炙ってから叩き抜きました。

しかしながら肝心の右側。ケージが壊れていたので叩くとインナーベアリングカラーだけが外れてしまい、ベアリングレース?というのか外側だけがホイール側に残ってどうしようも無い状態に。シールドベアリングはこうなるともうどうしようもありません。

バーナーで炙ってからもう一度叩いてみましたが、丁度引っかかる面が無いのでどうにも抜く事が出来ません。グルッと一周溶接して、レースを縮めて抜き取るしか方法はないのかも。。

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