2014.07.21 Mon
'13y XL48 サンダーマックス取付準備。
当店で扱っているジッパーズの”サンダーマックス”は、電子制御スロットルモデルの販売時期が遅れた頃からケチが付き始め、相変わらず大きなワイドバンドO2センサーを採用している為、マフラーの種類によっては加工が必要だったりと、他社製品に比べるとセールス面でのアドバンテージが低いのは認めざるを得ないところだと思います。
サンダーマックスは壊れる、といった都市伝説的な事も稀にお客さんから聞きますが、電子部品に100%完璧、などというものは皆無であると思います。
当店の経験値から言うと、今まで50台以上装着させて頂いておりますが、ECM本体のトラブルで交換になった事は2台です。(そのうちの一台は当店のレーサーでした)
勿論日本製品であればそのような事はあってはならない訳ですが、そこは良くも悪くもMADE IN USA、アタリハズレがあるというのは正直なところ。これはサンダーマックスに限った事ではないと思います。
まぁ壊れる事は以ての外、ではありますが、もし壊れたとしても直ぐにピックアップして交換品をご提供出来るようにする事がショップの努めであると考えます。
ダイノマシンを使って細かくセットを煮詰める事も車両によっては必要ですが、サンダーマックスの良いところは”ざっくり”としたセッティングはほぼ学習機能だけで出来てしまう事で、一般公道においての走行であれば、ダイノに搭載することなく”普通に走行しているだけ”でほとんどの場合適正化されます。※断っておきますが、チューニングエンジンの場合、更にダイノマシン上でセットを詰める事はT/Mでも効果的です。
とはいえ、当店で製作させて頂いた2台のSE120R搭載のFXD、そして当店のボンネビルレーサー、2000APS-PGでも特別ダイノマシンでのセッティングは行っておりません。
何故レーサーをダイノでセッティングしないのかというのを一応ご説明しておきますが、ボンネビルで使用するガソリンはレースガスで、そもそも日本国内で入手する事は不可能です。またソルトフラッツは標高が高く、気圧が異なる為にこちらでセッティングを行っても何の意味もありません。
その為、現地での”一発勝負”的になってしまうのは致し方無い訳ですが、去年のデータを見る限り、サンダーマックスの学習機能はなかなか賢くて、特に各ギアの全開時間が長いボンネビルでは一度の走行でかなり正確な補正値を叩き出します。ですからエンジンをブローさせる事も無く、去年は166mphという自己記録を更新出来たという訳です。
※では何故毎年”BULL'S”さんでダイノに載せているのかというと、そもそもあのレーサーを一般道で走らせる事は不可能ですし、5速や6速の300km/hを超える全開を出来る場所は無く、車体の機関に問題箇所は無いか、またファイナルを決める為には絶対にダイノに載せないといけない、という理由からです。
そんな訳でして、前置きが凄まじく長くなってしまいましたが(笑)、当店ではこれからもサンダーマックスを取り扱いさせて頂きます。
マフラーを外しました。T/MのワイドバンドO2センサーは、このバンス管の場合、フロントがエンジンフロントハンガー、リアがスターターに干渉します。よってO2センサーボスを別の場所に移動します。

現行XLのECM位置はここ。最も熱を受けるリアバンク後方です。さてさて、根本的にこれで良いのか疑問ですが、ECMが壊れた!という話は聞きません。

今回はストレートのO2ボスを使って、このあたりに。耐熱バンテージを剥がした際、ガラス繊維が刺さって肌がチクチク痛いです。。


穴あけ終了。続きます。

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