2014.04.28 Mon
'84y FXRT リカバリー作業。
オーナーさんご来店後に初試乗して頂き、細かな部分を手直しした直後にトラブルが発生しました。
クランキングはするものの全く火花が飛ばず。過充電で何処かがパンクした疑いがあります。
レギュレターとオルタネーターをテスターでチェックしましたが、クランキングだけでは今ひとつ原因を追い込む事が出来ません。また厄介な事に何処かでショートしているような症状も出ており、その原因がレギュレターのパンクによるものなのか、それとも追加したハーネスの何処かに原因があるのか、それもすらも分かりません。
動作しなくなっているのはツインテックモジュール、オートメータータコ、オーディオ、スピードメーターのバックライト、それにバッテリー残量計。純正のウインカーやヘッドライト、ホーン、インジケーターなどは問題無く動作しています。
モジュールを一度H−D純正に戻してみましたが、火花は飛ばず。仕方ないのでツインテックのモジュールを新品に交換します。念の為モジュール交換前にCPS自体も交換してみましたが、こちらは問題ありませんでした。

テルがとんでもない時間を費やして配線してくれたモジュールですが、もう少し見栄えの良いようにやり直しします。機能していればヨシ、という程度のシゴトではお客さんにお金を頂く事は出来ません。

2コネクタータイプのツインテックを使っていましたが、1コネクターに変更します。ハーネス自体の本数も減りますし、物理的に小さい為純正サイドカバーにより都合良く収まります。

FXRの場合、純正のアースポイントはリアブレーキマスターカップ横にありますが、フレームの裏側に移設します。

ツインテックモジュールの位置も更に上方に移動。メッキされたスチール製の純正サイドカバーは配線を傷つけてしまう可能性があるので危険です。プラスチック製の純正サイドカバーをお勧めします。

アースポイントを裏側に移動したのはこのメッキカバーに干渉しなくする為です。因みにストックは普通に干渉しています。

1コネクターのツインテックを配線しました。ツインテックをマウントするサイドプレートにもマイナスアースを一本落とし、ツインテックの電源アースはプレートからとれるようにしています。

レギュレターがパンクしている場合、折角交換したツインテック・モジュールがまたぶっ飛ぶ事も考えられます。そこでレギュレターだけを一旦外しておき、バッテリーを接続してクランキング。無事火花が飛びました。これで過充電でモジュールがパンクした可能性が出てきました。
そこで次はレギュレターとオルタネーターをチェックします。
レギュレターは予備の手持ちが無かった為、まずはオルタネーターを調べます。プラマリーオイルをドレン。汚れていますが焦げたような匂いはありません。


ステーターコイルやローターは問題無し。プライマリー出口でのクランキング電圧は10V程度だったので少しステーターを疑っていたのですが、エンジン始動時では無いのでこの程度の数値なのかもしれません。

1次ドライブのチェックも完了。あとはレギュレターが届くのを待ちたいと思います。

※明日は'92y FXRのクイック対応となります。ご了承下さい。
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