2014.04.01 Tue
S&S TC100-FXR ナラシ走行 #01。
まずは東名阪桑名インターから下りに乗り、まずは新名神高速の土山パーキングまで。新名神に向けてほぼ登りのコースとなる為、徐々にエンジンに負荷を掛けつつ、ゆっくりしたスロットル操作で下ります。
ここまでの約50km程が毎回最も気を遣う箇所なのですが、全く問題無し。オイルを少し冷やしてから再度スタート。

新名神の土山パーキングを後にして栗東のジャンクションで今度は名神の上り線にスイッチ。日本で最初に造られた高速道路ですので路面は最悪の凸凹ですが、足回りをチェックするには最適なコースです。
いつものように滋賀県の多賀パーキングで一息。ここで126km走行しています。徐々に回転を上げつつ2500~3000rpmスロットルのON/OFFをゆっくりと行い、パワーが抜けた時のクランクの回りのスムーズさを意識して走らせます。エンジンブレーキの効く感じがどんどん滑らかになる感じが分かります。
関係無いのですが、本日からの増税で自販機の缶コーヒーが130円に値上がりしてました。

この辺りの名神高速は琵琶湖を左側に見ながら走るのですが、琵琶湖から吹き上げる横風が強く、エンジン音に注意して走らないと聞こえません。



三重では桜が満開ですが滋賀県はまだまだ七部咲き。少し肌寒い感じでエンジンには最適な気温です。


ここでいつものように給油を行います。ハイオクが1600円分ほど入りました。10リッター弱ですかね。燃費を気にする単車では無いので燃費の話はナンセンスですが、パワーが出ている車両はガスを喰います。

名神高速からそのまま東名高速に入ります。この辺りではアベレージ3000rpm程で流します。リア61Tプーリーですので3000rpm/5速で130km/h巡行。ドカッとパワーが出てくる回転数は3500rpm辺りからですが、100cu"の排気量と軽量なFXRフレームが相まって、ナラシとはいえ全く苦痛では無いレベルです。
260キロ走った辺りで豊田ジャンクションから伊勢湾岸下り線にスイッチします。
この頃には3000rpmも軽くなってきているので徐々に3500rpmを目指して回します。刈谷パーキングを過ぎた辺りからは俄然ヤル気が出てスロットルを開けたくなる衝動に駆られますが(笑)、エンジンは馴染んできていてもオイルは劣化しているのでここは我慢。
で、湾岸桑名インターで高速を降ります。これで大凡300キロを走行出来ました。
ここから店までは数キロのレベルです。50~60km/hでゆっくり走りますが、エンジンを冷やしつつ高速走行の後の異音が無いか注意しながら走る事は大事ですね。


で、無事店に帰りました。全く問題ありません。良いエンジンになりそうです。
この車両のエンジンは当店のFXLRボンネビルレーサーとほぼ同等のエンジン仕様です。よってファイナル次第ではありますが、トップスピードは240~250km/h辺りまで出る筈です。
そこまでのパフォーマンスを普通は必要無いかもしれませんが、パワーを求めるお客様もいますから仕方ありません。
フレーム以外のパーツを全て用意して組み直した、ほぼ"新車"といえるこのTC-FXR。
派手なパーツが付いている訳でも無く外観は極々地味な感じですが、外観ストック然、中身は別モノ、みたいな車両が一番格好良いと個人的には思っています。
当店のイメージを色濃く反映したダイナモデルがお馴染SE120Rを搭載した'08y FXDBIならば、こちらはFXDBIをFXRフレームでやってみた感じではないかと思います。
こういった仕事がやらせて頂けるという事は単車屋冥利に尽きる、と言えるのかもしれませんね。



帰店後エンジンが冷めないうちにまずは一度目のエンジンオイル交換。スラッジも無く良い感じです。


もう少しですね。オーナーさんの手元に届くのは。
あ、車両への想い入れが強くて長文になってしまいました。スミマセン・・・
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