2014.02.15 Sat
'97y FLSTF TC103cu" コンバート作業〜その参。

このエンジンはTC96をSE103"キット+αでボアアップしたエンジンなのですが、当店で組んだものではありません。ですから一度分解して各部の寸法を再計測します。
前後ピストン重量はピッタリ同じ。ここ最近のSEパーツはとても優秀です。ピストンは当然STDサイズです。


スカート部分のコーティングはこの程度の減り具合。シリンダー、ピストン共に問題無いレベルです。

リングエンドのギャップを幾つに設定してあったのか知りたかったので再計測。こちらも全て問題無し。


バルブシートもバルブも良好。カーボンを落としておきました。

ケースデッキ面にはH−Dディーラーさんの仕事らしく、純正液状ガスケットを使ってありました。荒めのスポンジタワシで奇麗に磨きます。

ここでシリンダーヘッドを組む訳ですが、SEヘッドの場合、純正ツインカムのバルブシールとの互換性がありません。というのも何故かSEはバルブガイドの形状が異なっており、バルブシャフト径は同じでもガイド側の外形が太くなっています。
バルブガイドを作り直せば済む事ですが、問題の無いガイドを打ち変えるのも勿体ないハナシ。今回はSE純正ペーパータイプのバルブシールが奇跡的に入手出来たので、そのまま素直に純正を使って組み直しします。しかし後々の事を考えればバルブガイドを作り直し、汎用のバルブシールが使える形状にした方が無難です。

付属のオイルラインフィッティングがT/Mに干渉し、そのままではケースに取り付け出来ません。という事でまたケースをフレームから下しました。それでもまだ問題がある事に気が付いたのは、残念ながら本日帰る間際の事でした…要リカバリーです。

リングエンドギャップの方向を調整してコンロッドにセット。

ヘッドはアッセンブリ完了。明日トップエンドを組みます。


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