2014.02.10 Mon
'97y FLSTF TC103cu" コンバート作業〜その壱。
しかし今まで特に問題となる部分も全く見当たらず、原因はケース本体にあるのではないかと推測しています。
これ以上お待ち頂くのも偲びないですし、トップエンドの分解毎に特注で製作しているカッパーガスケットが数万円!する事から、この先々のライフも考え、オーナーさんと話し合った結果、ツインカムコンバートに踏み切る事になりました。

ドナーエンジンはこちらのTC96ベースのSE103cu"エンジン。大掛かりではありますが、リカバリー作業になりますので無償です。

エボリューションのソフテイルフレームにTC96を搭載する訳ですから一筋縄ではいきません。じゃツインカム・ソフテイルがあるじゃない、というハナシになるかと思いますが、軽量でツインショック化が比較的容易なエボフレームに搭載するからこそ意味のあるモノになるのです。
TC96ケースで、1次ドライブをエボのまま流用する為のアダプターリングです。取付ボルト位置変更+オフセット変更が可能になります。こちらはとりあえずボルトオン。

ケース側のフィード、リターンホールにタップを立てます。ケースを組んだままですので養生には細心の注意を払います。

デルクロンエンジンが下りました。このケースはリアのケースマウント部分の形状が特殊なのと、ケースにオイルパンのようなサービスプレートがある為、ロッカーカバーとプレートを外さないとフレームから下ろす事が出来ません。とても不便です。


T/Mのオフセットも変わります。T/Mマウントプレートを変更しドライブ側に位置を移動させます。オイルタンクが邪魔でミッション本体だけを持ち上げる事が出来ませんので一旦全て下ろします。



マウントプレートをケースにセットします。しかし、すんなりインストール出来るなんて事は間違っても無く、ここから数十回近くエンジンの積み降ろしを繰り返す事になります。。


まずはリアバンク側シリンダーヘッドのフィンがフレームに干渉。この程度はまだまだ優しいです。

とりあえずリアのヘッドを外して再チャレンジ。ケース位置がエンジンマウントボルト位置に届いておりません。

それなら、とケース側の不要なリブを3カ所リューターでガンガン削りました。オイルにアルミの削りカス、パーツクリーナーなどで店の床は酷い事になっておりましたので写真を撮る余裕なんてものは当然ナシ・・・・。
以前同じようにFXRPでプレートを使ってTCを搭載しておりますが、ラバーマウントに比べればリジットマウントのソフテイルのほうがまだ容易なのがせめてもの救いです。
どうにか本日中にエンジンはマウント出来ました。しかし、T/M位置や1次ドライブのオフセット合わせなど、難関満載で明日もアタマを悩ませる事になりそうです。


オマケの画像はこちら↓
開店から8年目、ようやくタイヤチェンジャーを導入。といっても新品は高価でとても買えませんから、リース落ちの中古品です。愛知県内のリサイクル屋さんにあるのを耳にして、実際足を運んで値段交渉の末(値切り、とも言います)入手致しました。
これでタイヤ交換が即日で可能になりました。

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