2013.05.05 Sun
'90y XLH 前後サスペンションの交換 / '97y FLSTF。



体重40キロ位の小柄な女性がオーナーですので、彼女の体重に合わせたMEスプリングとセッティングを行っています。因みにこのダイマグ、ストリート用ではなく本当のレーシングですので異常に軽いのですが、レーシングはキャッツアイを踏んだだけでもクラックが入る事もあるので注意が必要です。※この車両、元々はSSC出場車両です。

続いてはリアショックの交換です。

今まで装着されていたのはプログレッシヴのサスですが、女性の体重程度では全くストロークしません。オーナーさんのリクエストで初めて英国製のナイトロン・ショックを取り扱い致しました。

仮り組みしてみます。良い雰囲気です。
このナイトロン、イギリス製ですがアッセンブリは日本で行われていますので信頼できます。全て削り出しのパーツで構成されており、仕上がりも美しくカラーオーダーシステムもあるので自分の気に入った外観に仕上げる事も可能。ナイトロンジャパンさんの対応も素早く正確で今後当店では押していこうかと思っています。
因みにこの構成で10万円を切る価格ですからオーリンズと比べてもお買い得感はあると思います。

なにより良いのがアッパーとロアの取付ボスにピローを採用している事。ラバーブッシュだと時間と共にヘタり、ブッシュの役目をしませんが、ピローはライフが長いと思います。ゴム特有の腰砕け感もありません。
唯一加工したのはこの箇所。ピローを左右から挟み込むビュレット・アルミ製のカラーなのですが、当然5速スポーツ用ですのでアッパーボルトの短い4速スポーツではナットが締まりません。旋盤でカラーを全て5ミリ落としました。



そんな感じでとりあえずショックの交換終了。
リアエンドに関してはまずホイールのパウダーコート、リアスプロケット(旧ダイマグ用ハブダンパータイプ)交換、チェーン交換、Fスプロケットカバー溶接修理などがお題。もう少しかかりそうです。

その合間に'97y FLSTFを表で火入れ。
以前同様にオイルスモークが出ているのですが、前回のようにオイルでプラグがカブり、エンジンストップするレベルまで達していません。いつも直ぐに分解してしまい、それでトラブルの本当の原因に辿り着かないような気がしてならないのでしばらくこのままテストします。

レーシングすると相当なオイルが燃えていますが、アイドリングでしばらく放置していると、オイルタンクの内圧とケースブリザーの内圧がオカシイのではないかと感じる症状が出ました。
これが原因かどうか分かりませんが、オイルの経路になにかあるのかもしれません。早く原因を突き止めオーナーさんに良い報告が出来れば良いのですが、、スミマセン。


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