2013.02.28 Thu
'00y T-man 98cu"FXDX セッティングとインプレッション。
この車両、キャブレターはHSR、点火モジュールがClane HI-4TCが元から装着されていました。セッティングは特にされていませんでしたが、排気量も大きくなってエアクリーナーもハイフローにした事ですので、このエンジンに合わせて走りながらセッティングを行います。

何度も上がらせてしまっていたバッテリーだったので、もう少しマシな中古バッテリーにとりあえず交換してチャージ具合を確認。バッテリーが新品ではないのでなんとも言えませんが、発電そのものにも問題があるかもしれません。エンジンを始動して少し回転を上げても13Vに届きません。

エンジンをしばらく暖気しておいて、テスト走行する準備を行っている間日向においていたらまさかのキャブオーバーフロー・・・・HSRはキャブボディが大きいのでそのままではフロートボウルが外せないのでキャブ毎外します。F@CKです。


キャブは当然全く問題なし。それではと純正の負圧コックを疑うと、エンジンを止めたままコックONでガソリンがガンガン出てきます。負圧コックですからこれはオカシイです。
コックを分解しかけて、ひょっとすると、と思いフューエルキャップを開けるとコックの漏れは止まりました。単純にガソリンタンクのエア抜きの穴が詰まっているだけでした。車両を日向に置いておいたのでタンク内部でガソリンが気化し、内圧が上がって押されていただけ。非常に地味なトラブルです。

で、ようやくガソリンを満タンにしてテストライド。HI-4TCの進角と点火時期を調整しレヴリミットも少し上げました。
三重には国道23号という比較的流れの速い一般国道があるのですが、そこを5速3000rpmをリミットにして走行。今までツルシのままのセッティングだったのでピックアップがダルイ感じでしたが、スロットルのツキも良くなって信号スタート時のアクセルワークにも神経を使わず、ラフに開けれるようになりました。
クルマの間を縫いながら色々なアクセルの開け方を試しましたが、どう走ってもこれがまた気持ち良い訳で。
排気音はT/C-88やT/C-95改+サンダーヘッダーのそれとは全く違い、音質も重く音量自体もかなり大きいです。排気量が大きい割にはシフトダウン時のブリッピングも素早いので滅茶苦茶気持ち良い事このうえなし。流石はCNCポーテッドヘッド、やはりヘッドワークは要ですね。
98cu"という排気量で考えれば相当に速いのは間違いないと思います。低速で乗っていても上でのパワー感は予想出来ますから、後軸100psオーバーは確実だと思います。ナラシが終わったら一度ダイナモに載せてみたいところですが、大事なのは実速度。湾岸でどこまで当店のFXDBI SE120Rに迫れるか楽しみです。
あと低速からトルクがあるので3000rpm5速でもついシフトアップしてしまいます。これは体重が軽い当方が乗っているから、というのもありますが、トップスピードを稼ぐならチェーン化は必要だと思います。

そんな感じでインプレッションは終了。エンジンに関しては良い事ばかりですが、正直車体がボロい。笑
というのもこの車両、完全に整備不良だと思います。テスト走行中もリアブレーキペダルが急にスカスカになり戻ってこなくなりました。でも全くブレーキは効いてない、という状況。
そこで店に戻ってリアブレーキをチェック。
フルード、銀色に腐ってます・・・・。


フルードを流し続けてマスターピストンがなんとか動くようになりましたが、リアのブレンボキャリパー側も一度オーバーホールしないと駄目だと思います。車体の何処彼処に気になる部分があるので一度車検並の整備を行ったほうが良いと思います。

まぁ買取後売りっ放しのハーレー中古車によくあるパターンです。。
- 関連記事
-
- '00y FXR4 / '98y FXST。 (2013/03/04)
- '00y T-man 98cu" FXDX 車体回りの修理~納車。 (2013/03/02)
- '00y T-man 98cu"FXDX セッティングとインプレッション。 (2013/02/28)
- '00y FXDX A/C交換 / '97y FLSTF ピストン取り外し。 (2013/02/25)
- '00y FXDX テスト走行 / '91y FXR 点火ユニット交換。 (2013/02/24)
| Big Twin | 20:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑