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'97y FLSTF カム回りのリカバリー作業~その弐。

やっぱり納得いかないのでもう一度やり直ししました。

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エンジンを組んでいて個々の数値は勿論重要ですが、経験上からくる"カン"や指先に感じる微妙な雰囲気は意識する、しないに関わらず、時に数値以上の結果を導き出します。

これは台数をこなさないと到底無理なハナシですので文章で説明するのは難しい訳ですが、なんとなく釈然としない時は得てして結果も同じ場合が多いのも事実。それも悪い予感に限って当たるので始末が悪い。笑

ソフテイルのカム回りも先日組み直ししてはいたものの、なにか釈然としない気分だったのでトップエンドの作業は行わず、もう一度開けてみて考える事にしました。

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クランクを手で回した程度ではクランクの重さも手伝ってカムに違和感はありません。カムカバー側のカムブッシングやピニオンシャフトブッシングももう一度個々に計測しても全く問題なし。
ブッシングの位置関係やカムカバーの位置を決めるケース側のノックピンも疑ってはいましたが、まずはともあれカムベアリングがタイトだった事が最も気になっていたのでやり直す事に。

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クランクケースのカムインナーベアリングの取付穴部分に、ローレットを施したような"アタリ"が入っているのが分かるかと思います。このあたりまではカムインストーラーツールでもすんなりと入るので、ここから奥までをハンドラッピングする事に決めました。

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酷い場合であればライトサイドケースを一度外し、ラインボーリングという手もありますが、生憎カムベアリングの穴の奥には薄いストッパーが付いています。カムベアリングを規定値以上圧入してしまうと簡単に壊れてしまう程の厚みですが、これがあるのでボーリングが難しくなります。そこでマシニングを使ってのラッピングを行う訳ですが、削る、というほど大袈裟なものではないので今更ケースを割るにはリスクが高すぎます。

という訳でクランク室側にダストが入らないよう工夫しておいて、細かなゴム研石を使って少しづつ少しづつベアリング穴を研磨しました。緊張する作業でしたので写真は撮れてません。

で、新しいカムベアリングを装着。

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一発で決まるとは思っていませんでしたが、ドンズバな感じ。ダミーカムが軽い感じで回りますし、この後カムカバーをセットしてのセンタリングもバッチリ出ています。IN-OUTツールを使って圧入したカムベアリングを計測しましたがこちらも規定値ど真ん中。

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完璧にリカバリー出来ました。ほっと一息です。

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トップエンドはヘッドやロッカーに小さな加工があったので手直しし、洗浄して組み立準備。

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