2013.01.14 Mon
2台の'91y FXR。


以前は国産カスタム屋さんが作業を行っていた車両なので慣れないハーレーで苦労が伺えます。スロットルケーブルもS&S製に交換。

遣れ遣れなパーツが多いのでペイントしてみたり。

しかしエンジンハンガーやレギュレターのステーなどまだまだ遣れた部品が多く、ここは缶スプレーでとりあえず逃げるのか、それともキチンとパウダーコートで仕上げるのかオーナーさんと相談します。


という事でFXRSは作業中断。昨日車検でFLHRが入庫しているのですが、タイヤが届いていないのでそれもパス。
そんな訳で12月にお預かりしたもう一台の'91y FXRの作業を進めます。
こちらの車両はT/C96フルコンバートとなります。2010y FXDBIの純正新品エンジン+純正6速トランスM/Tに組み合わせ、1次ドライブも全て2007年以降のFLHのパーツを使って組み直します。

まずはエンジンを下ろす為、補器類をザクッと外します。各オイルとガソリンをドレンしますが、プライマリーオイルは黒く濁っておりスラッジも多数。なにかトラブルがありますね。





スラッジの原因はエンジンスプロケットナットの緩みでした。


これで一次ドライブが外れました。トランスM/Tメインシャフトのオイルシールも駄目ですね。

ドライブベルトはご覧のように深い傷があり、トランスM/Tシフターアームのスプラインが痩せてしまいガタガタになっていました。比較的良く手入れされていて綺麗な部類のFXRですが、このような車両でさえ中を覗けばこれ位のマイナートラブルが出てきます。新車から20年以上経っている車両ですから日々のメンテナンスがどれほど重要かお分かりになって頂けるかと思います。

エンジンが下りました。腰が痛いです・・・。

この後トランスM/Tやリアエンドも全て撤去しますが、とりあえずもう少しパーツが揃うまではしばらくローリングシャシーのままです。
T/Cコンバートに際してはミッドステップの変更やオイルパンの逃がし加工といったフレーム側の加工が必要になる為、エンジン搭載よりもその準備段階に時間が掛かる事となります。

| FXR on T/C | 22:31 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑