2012.01.24 Tue
Bonneville Racer Topend O/H。
折角なのでエンジンに火が入るようにして持ち込みたいと思っていたので、重い腰を上げて今日少し分解してみました。


そもそも常連のお客さんから譲って貰った中古の純正T/C88クランクをセットアップして組んだ腰下ですが、二度のワールドレコードを叩き出し、一度のトラブルも無く未だ健在です。
2010年の初戦時、5速全開時に前後タイヤが大きくスリップしてオーバーレブさせた事があり、バルブの傘が少し曲がりましたが、唯一この人為的なミスだけで2年間を走り切りました。
そんな訳で個人的な思い入れも深いこのエンジンですが、今年は更に上のクラスを狙うべく、新たなエンジンに交換する可能性があります。金銭的な理由でどうなるか今は分かりませんが、引退させるのか街乗りで使うのか今のところは未定です。
とりあえず実働状態で保管したいという事もあり、最低限の部分をやり直しておこうかと思います。分解するとあの懐かしい110Kレースガスの匂いが店内に充満しています。


FCRのスライドバルブは当然塩で固着。全く動きません。







インテークバルブにも大量の塩が積もっています。今年はラムエアーが完璧に効いていたのでその分エンジン内部に入り込んだ塩も半端無いです。


コンプレッションリリースも一本は固着。


燃焼室の状態。"焼き塩"状態になった塩が燃焼室内部に固着。溜息が出ます。笑

更に過激なのがピストントップ・・・・


ヘッドボルトのペイントはレコードを出した車両にインスペクションで塗られる封印の印。これがレース中に剥がれたり剥がしたりしてしまうと、失格です。

ピストンやヘッドの燃焼室を柔らかい真鍮ブラシで擦ると、面白いように塩が落ちます。塩の下には比較的状態の良い内部表面が現れました。
表面はカーボンもほとんど無く、乾いた状態で一昨年よりかなり良いコンディションです。ラムエアーを導入したにも関わらず、連日のセッティングが概ね外れていなかった事が理由だと思います。


シリンダーも今のところ問題なし。クロスハッチも生きています。


今後の作業は閉店後にでもボチボチ進めます。

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