2011.11.18 Fri
'02y FLHR SE95"LTD ヘッド加工。
ターボやスーパーチャージャーチューンのクルマで行うように、メタル製のヘッドガスケットの厚みを変える事が最も手っ取り早く、且つ最大の容積を稼ぐことが出来ます。
しかしながらOHVの場合だとプッシュロッド長が変わってしまうのでアジャストできるプッシュロッドが必要になります。今回そこまで考えてはいないので出来る範囲で燃焼室を加工します。
ここ最近ポーテッドヘッドを使う事が多いのですが、同じメーカーのものでもストックヘッドとCNCでポートを仕上げたヘッドではその差は歴然で、カムや給排気の組み合わせにもよりますがパフォーマンスは圧倒的です。
燃焼室やポートを削っては盛り、盛っては削るを繰り返し、最適なフローで構成されるヘッドは各メーカー独自の考え方があり、その燃焼室形状やパワーやトルクカーブは様々です。
ストックヘッドといえども長期に渡る日常的な使用を踏まえた上で、最適と思われ且つ妥当なコストで作られているのが純正のヘッドです。ストックにはストックの良さがあるので蔑ろには出来ませんから、今回はバスタブ形状をベースにして一部形状を変更し、圧縮を若干落とすよう削りました。

闇雲に削ってパワーが上がることはまず有り得ませんが、少しでも燃焼効率が上がるようイメージしながら削りました。燃焼室の形状については、「ヘッドを逆さまに置いた状態で混合気の流れを考える」というのが尊敬するレーシング・メカニックの方から聞いた手法で、今でもその考えを重視しています。
ステンレスのレーザーカットも仕上がって参りました。
これは現行FXDの49φフロントフォークに純正クォーターフェアリングをマウントする為のサイドステーです。
あくまで試作品ですのでこれから現物合わせして修正していこうかと思っています。

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