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MARUMASU Motorcycle Lounge / KAZ MIZUTANI 

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'07y FLH SE-MVAヘッド交換作業~クリアランスチェック。

さて、今日からFLHです。

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今日のお昼に'93y FLSTFを納車させて頂きました。店内のスペースが確保出来たので補器類を外してあった'07y FLHのヘッド交換を進めます。

この車両、T/C96のクランクはそのままにビックボアにして103cu"にしております。T/C88を1550ccにするビックボアと同様、ボアとストロークの関係が非常に安定しており、さほど気難しくもないし熱量的にもそれ以上の排気量の車両に比べると楽なので、街乗りにはお勧めのパターンです。

ボアだけを大きくする為、ストローカー気味の96"がスクエアに近づきますから振動も軽減され、上が軽く回るので高速を飛ばすオーナーさんには特に向いているかと思います。

で、今まではS&S製のパーツで103"を組んでおりましたが、今回ヘッドを改めスクリーミン・イーグルのCNCポーテッドヘッドに交換します。

まずは分解する前にバルブとピストンのバルブリセスのクリアランスをチェックする為ロッカーカバーだけを外します。インテークからの目視に加え、プラグホールからマイクロスコープを使ってチェックします。

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SEとS&Sではピストンデッキ形状やピン上ハイト、シリンダーハイト、バルブ径など全てが違いますからそのままポン付けで交換する事は100%無理です。そこでSEヘッドを仮組みしてクリアランスを確認する必要があります。大凡の圧縮比は計算で出ますが、ピストン-バルブのクリアランスは分かりませんから面倒でもこの手順を踏まなければなりません。

通常であればSEならSE、S&SならS&Sのパーツを揃えキット化されたものを装着する事が無難ですが、そればかりでも面白味も無いですからねぇ。まぁしかし組み合わせを変える事は難儀ですのでお勧めはしません。

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こちらが取り外したS&Sのスーパーストックヘッドの燃焼室。良くも悪くもS&S定番の燃焼室形状で、当然自社のピストンでの専用設計で御座います。インテークバルブは約5センチです。

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こちらはSEのMVA-CNCポーテッドヘッド。ヘミに近い燃焼室形状なのでスパークプラグの電極が燃焼室中央に近く効率が良いように思います。しかしながら、燃焼室とポートの形状は個々のメーカーで意図するパフォーマンスがありますから、一概にこのメーカーだからパワーで出る云云というのはナンセンス。走り方に応じてヘッドを選ぶことが重要です。インテークバルブは5.5センチ。デカイです。

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バルブとピストンの干渉をチェックする為光明丹をバルブに塗付。粘度をリセスに盛る事も一般的ですが、今回はマイクロスコープで確認します。

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脱脂して綺麗にした中古ガスケットを流用し組み直します。規定値まで潰れているのでデータ取り時は中古を使用。当然全ての部品は仮組みとはいえ規定値のトルクで組みます。

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タペットが落ち着くのを待ってから作業再開します。

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