2010.11.26 Fri
'93y FXR 仕上げと試乗+改良点。








とりあえずキャブ調整が必要なのでエアクリーナーカバーは付けず直キャブで。

まずプラグを抜いてのクランキング後始動すると、最初白煙が混ざるのでオイルが下がっています。走らせてみた感じは入庫された時に比べれば別次元に良くなっていますが現時点で全開域で息つきをします。今まで大人しく乗られていた車両なので回転上昇は鈍いのですが、ここは乗っているうちに少しづつ改善されていくかと思います。
息つきに関してはこの仕様で今のジェッティングが薄いという事はまず無いので、まずは燃料回りを見直す事にします。
また極々低速でのフロントブレーキング時、ローターが反っているような挙動が出ています。パッドのアタリは見た限りおかしくなかったのでローターを計測する必要があります。
まぁ問題点はざっとそんなところ。
オイル下がりに関してはトップエンドを開ける事になるので、まずはこの状態で乗って頂き予算の都合もありますので後日オーナーさんと相談という事になりそう。シリンダーベースの状態や実走行距離を考えれば致し方ないレベルだと思います。
個人的に言えば、これからエンジン負担の少ない冬の時期になりますのでまずはこのまま乗り、今より更に酷くなってからで腰上作業は良いかと思います。当然その間にカーボン付着は免れない訳ですが、オーナーさんの予算も関係なしになんでもかんでも勧める事はプロではない、と思います。

ここからはどうでも良いハナシ・・・。
レーサー製作で相談に乗って貰っていた"AIR SPORT"の日沖氏、実は数ヶ月前から中国に移り住みクルマ関係の会社を経営しています。彼は鈴鹿の8時間耐久レースで表彰台に上るほどの腕の持ち主ですし、4輪でも各サーキットにおいてなかなかのラップを叩き出すレーサーでして、加えて2輪と4輪のプロのメカニックでもありました。
そんな彼が居なくなってから望んだ8月のボンネビルでしたが、運良く記録を出すことができましたが彼の助言で手を加えた箇所は大きく、彼のチカラは計り知れません。仕事での移住ですので致し方無い訳ですが、正直残念に思っていました。
で、今日試乗を終えて店に戻ると、、、いきなり店に居ました。笑
なんでも日本の自宅を売却したという事で、その手続きに一次帰国との事。
まぁ社会主義の国なので全く違うんだろうなぁなんては思っていましたが、彼の話はなかなか興味深い内容で、まぁ個人的にはやっぱり日本が良い、と再確認。笑
そんな彼にFXLRレーサーの改良点について聞きたかった事があったので質問すると、直ぐに明確な回答を得る事が出来ました。流石は"レース畑"に生きてきた人間、素晴らしいです。彼は当方より2つ歳下ですが、レーシングのキャリアは目を見張るものがあるので彼の助言は重い、です。
当方はいつも思いますが、どんなに知識があったとしても、実際走っていない人間には理解出来ない領域の世界が必ずあると思います。当方が尊敬し仲良くして頂いている方々、近県の同業者さんであればチャージのMASAさんやチープの林さんなども彼に似ています。二人とも当然単車を造りますが、どちらもサーキットで自らの車両を走らせるライダーです。
独りで考え込んでいると壁にぶつかる事も多々ありますが、自らが実際に体験してきた知識や経験を惜しみも無く伝授して頂ける人というものは一生にそう何人も出てくる訳では無いと思います。
そんな彼と久しぶりに会え、なんだか今日はラッキーです。
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