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MARUMASU Motorcycle Lounge / KAZ MIZUTANI 

2006 - 2018 Specializes in Harley-Davidson / Japanese Classics Maintenance & Speed Pro Shop " The Spirit of Bonneville Salt Flats" Land Speed Racing. / 310-1 Nishi-bessho, Kuwana-shi, Mie 511-0851 JAPAN.

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'93y FXR 整備の彼是。

今日は一日雨です。

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本日もFXRの続きです。車両左側のプライマリーサイドの作業ですが、特別記載するような事項も無いので、一般的な整備の説明でも。

まずは車体をスタンドで立てて真っ直ぐにし、ダービーカバー内でプライマリーオイルの量と劣化を見ます。この車両の場合茶色く濁っており当然アウト。オイルをドレンします。

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多くの量販店から出てきた中古車の場合、クラッチの調整をクラッチケーブル側だけで行っている事が多々あり、レバー操作が異常に重い車両がほとんどです。まずはクラッチケーブル側のアジャスターを緩める訳ですが、ブーツがタイラップなどでしっかり防水されており、アジャスターにグリスが塗ってあるものはしっかりしたショップやディーラーさんで整備されている車両が多いです。同じ構造のスロットルケーブルも然りでして、中古車両を購入する際、許可して頂ければブーツの内部を見てみることをお勧めします。

この車両の場合アジャスター部分に水が入って錆びていますし、オイル分は一切無くまともに点検していなかった事が判ります。

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クラッチの軽い現行ツインカムなら兎も角、エボの場合はクラッチシェル側のアジャスターとクラッチケーブル側のアジャスター双方を適切に調整する事によりクラッチレバーのレバー比が変わるので、どんな車両でも現状よりは必ず扱い易くなります。基本中の基本ですが、ここが出来ていない車両のなんと多いことか。簡単な事ですがクラッチプレートは当然磨り減る訳ですから適当なスパンで調整する事は快適に乗る為にも大事です。

で、ワイヤーブラシでクラッチケーブルアジャスターの錆を落とし、きちんと調整した後グリスアップしてブーツを被せます。ブーツの上端には水が入らないようタイラップで縛っておけばベストです。

シフトが渋い、との事でしたが弛んでいたプライマリーチェーンの調整と上記のクラッチ調整で良くなりました。

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潰れたインスペクションカバーのガスケットを新品に交換し、プライマリーオイルを入れて一次ドライブの作業は完了。

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プライマリーを終えたらIGコイル回りやフューエルホースを繋ぎ、序に左側サイドカバー内部のサーキットブレーカー周辺を洗浄しクリーニングしておきます。
当店は年間延べ台数にすると相当な数のFXRを作業しますが(現在も4台入庫中)どの車両でも概ねこのような作業を行います。当然FXRに限らずショベルでもツインカムでも同様です。

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ブレーキフルードも劣化して黄色に変色。当然全交換です。

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オマケの画像はこちら↓

このロッカーカバー、ご近所のディーラーさんから頼まれた修理品です。ツインカムだったかエボだったか忘れましたが、ナックルヘッドのような見た目にするという当店では絶対!に取り扱う事の無いパーツです。笑

まぁこのような馬鹿馬鹿しいパーツを作ってしまうところがアメリカ人の素晴らしいところでもありますが、砂型から起したロッカーベースは強度的に問題のある部分があり、案の定ボロっと欠けてしまい専用ロッカーカバーが付かない状態でした。

当店がいつもいつもお世話になっている加工屋さん、"SATO METAL WORKS"さんと相談した結果、欠けていたバルブスプリング側のロッカーアームシャフトサポートを一旦全て削り落とし、強度のある材質で作り直す、という事になりました。

当然精度の高い部分ですので加工云々もそうですが、何より寸法の拾い出しが大変な訳でして・・・。しかしそこは流石のサトーさん、素晴らしい仕上がりで造ってきて頂きました。いつもながら本当に良いシゴトです!

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最後は"BROOKS88"のロッドとインテークバルブ。
426 NITRO HEMIなどのV8モーターで使うものだと思うのですが詳細は不明です。

インテークバルブは傘の部分が60mm以上ある巨大なもので、左側にあるT/Cのインテークバルブと比べても馬鹿ほどデカイのがお分かりになるかと思います。

ただこのバルブ、チタン製+バルブシャフトコーティングされた代物で、無茶苦茶に軽いです。
他にも鈴鹿で走行したNASCARのコンロッドやピストンなんかも収集しておりますが、レーシングパーツは眺めているだけでも飽きないですねぇ。いや、美しいです。

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