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MARUMASU Motorcycle Lounge / KAZ MIZUTANI 

2006 - 2018 Specializes in Harley-Davidson / Japanese Classics Maintenance & Speed Pro Shop " The Spirit of Bonneville Salt Flats" Land Speed Racing. / 310-1 Nishi-bessho, Kuwana-shi, Mie 511-0851 JAPAN.

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'97y FLSTF "一応"完成。

とりあえず仕上げましたが。

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元々オイル上がり+下がりでのトップエンドO/H依頼を受け入庫頂いたファットボーイですが、フロントシリンダーにフラッタリングスポットがあるにも関わらず白煙は完璧に消えました。ボーリングの精度とピストンコーティングが少なからず効いています。

しかしエンジンを始動してみて油温が上がるにつれ、ロッカーのバルブ側で"チチチチ"と時計の音のような打音が止みません。当然プッシュロッドの再調整を行っていますがこちらは当然問題なし。

この車両の最初の分解時に記載したように思うのですが、ロッカー内部にアルミのスラッジが乳化したものが溜まっていたのが気になっていましたが、どうやらヘッドに上がる油圧が低いのかもしれません。オイルポンプ直後のケース部分ではそこそこプレッシャーが上がっていますが、ロッカーがどうなのか分かりません。
考えられるパターンはオイルポンプ不良。ポンプが死亡するまで酷くはないのですが、内部に傷があるのかもしれません。

またこの車両にはローラーロッカーが元々取り付けされており、高回転ではその性能を発揮十二分にしますが、"線"でバルブを押す為ストックの"面"で押すロッカーアームに比べると温度差による追従性が低く、どうしても低温時か高温時のどちらかで音が出やすくなってしまいます。

また傷が酷くSE製を交換したS&S製タペットとタペットブロックですが、クリアランスがタイトだったので(どちらもSTDサイズです)馴染むまでの追従性が悪いという事も無きにしも非ず、なのかもしれません。

ショベルヘッドの場合オイルの粘度やメーカーに左右されることも多々あるので、一応数分アイドリング+エンジンが冷えるまで待つ、という行為を3セットほど繰り返し、1度目のオイルは破棄。銘柄を変えて少しリアバンクの打音が小さくはなりましたが、残念ながら100%の問題解決には至っておりません。

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ともあれ、本日オーナーさんと話し合った結果、温度が上がるとクリアランスが広くなる方向になっているようなので油圧に注意しながら少し乗ってみよう、という話しになりました。

各部が少しい馴染んでも症状が改善されない場合、純正ロッカーアームへの変更→オイルポンプ分解、傷があるようなら交換、という作業手順を踏むこととなりそうです。

オマケの画像はこちら。

R0020434.jpg

2010年モデルにも対応した唯一のECMチューニングアイテム、スクリーミンイーグル製"レースチューナーキット"です。
知ってのとおり2008年モデル以降、日本仕様のツーリングモデルに限って電子制御スロットルが採用されています。当店でのメインストリーム社外ECMである"サンダーマックス"は今だこの電子制御スロットルに対応したものは出荷されておりません。
というのも本国には"ワイヤード"と呼ばれる通常のワイヤー、つまりは機械式スロットルのツーリングモデルが並行して販売されている事が最大の理由で、車両価格も電子制御に比べ少し安価な価格設定もあり圧倒的に機械式スロットルモデルが売れています。

では'08y以降のモデルでダイナやソフテイルモデルは今までどおり機械式なのに何故ツーリングモデルだけが電子制御スロットルなのか??
それは国内の販売戦略ではないかと当方は"勝手"に思っています(※あくまで一個人的な憶測でモノを言っておりますので読み流して頂いて結構かと思います)。

車両販売価格が高く、昨今最も売れ筋であるツーリングモデルの既存ユーザー、新規ユーザーにを新たな車両購入に踏み込ませる為にはキャッチーなセールスポイントが必要です。新設計のフレーム、ABSユニット、それに加えての"電子制御スロットル"です。

現在のH-Dとしてはアフターメーカーのパーツ開発がどうであろうと全く関係ない、と思います。アフターパーツメーカーと共にこの業界ははぐくまれてきた、と当方は信じて疑いませんが、この不景気の状況に回りを見渡す余裕などある筈もなく、油断すれば自ら倒れかねない状況ではこうなる事も仕方のないことではないかとも思います。

話しが大きく逸れてしまい申し訳御座いません。
そんな中唯一ECMをコントロール出来るのがこのSEプロ・スーパーチューナーという訳です。

当店では来月半ばにも2010yモデルのFLH-CVO(当然SE110cu"エンジン)に入庫して頂く為、MARUMASUクライムハイヤー+バンスの独立ヘッドパイプでECMのリセッティングを行わせて頂きます。

またこれは余談ですが、当店ではジッパーズ製ビッグスロットルに変更した103/106cu"という2台のFLHのオーナーさんがいます。よって純正のワイヤー式スロットルASSYが余っているいる訳でして、こちらをお借りして電子制御スロットルを機械式ワイヤースロットルに変更するというプロジェクトも控えております。
簡単ではありませんが、可能で有ればパワーアップの可能性は勿論、適正燃料補正という観点からも更にカスタマイズの裾野が広がると思います。
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